書籍『障害年金というチャンス!』を読んで

      2016/06/12

これまで「障害年金」に関する一般向け書籍を複数冊読んできました。

例えば、以下の様な書籍です。(出版年月古い順)

 

1.障害者の“不安”を“安心”に変える本 障害年金をもらいながら働く方法を考えてみませんか?  2013/7/16 初版発行
2.誰も知らない最強の社会保障 障害年金というヒント  2014/3/20 初版発行
3.障害年金・生活保護で不安なく暮らす本  2014/9/3 初版発行
4.スッキリ解決! みんなの障害年金  2015/9/24 初版発行
5.だれでもラクラク手続き よくわかる障害年金 (ビジ教の年金シリーズ)  2016/2/22 初版発行

 

いずれの書籍も障害年金の初心者の方を対象にしているので、とても読みやすいと思います。

そして今回、今年(2016年)3月に出版された比較的新しい障害年金入門書?を読んでみました。

全体的に感じたのは、これは前著もそうですが、障害年金専門の社労士がこれまでに手がけてきた具体的なケースを紹介するという内容が多く、どちらかというとその中で、随時「障害年金」の諸制度について説明をするといった内容だということです。

ひとことで言えば「社労士の奮闘記」といった感じです。

「障害年金」という複雑な制度を、システマティック(体系的)に整理して説明するという内容ではないので、若干理解のしにくさは否めない気がします。

とはいえ、本当に生活に困窮していて、「障害年金」というものを初めて知ったという方にとっては、障害年金専門社労士さんがしっかりと申請当事者に寄り添いながら奮闘してくれるという話は、大変勇気づけられ、前向きに一歩踏み出すためのきっかけになると感じました。

「若干理解しにくい」ということは書きましたが、視点を変えれば、障害そのものや周囲の偏見、経済的困窮で精神的に限界の状態に置かれている方にとっては、無機質な障害年金解説本よりも、この書籍のような血の通った希望を与えてくれるような内容のほうが重要視すべきものかもしれませんね。

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この本の著者である第一線の社労士さんたちは、前著において、障害年金制度の改善の提案もされています。
具体的には、初診日や納付要件、障害基礎年金にも3級を実現することなどですが、初診日証明の要件を緩和する(20歳以降の初診日)という点については、昨年2015年に実現しており、とても功績が大きいと思います。

障害年金を受給しており、制度にいろんな疑問をもっている管理人としても嬉しい限りです♪

僕個人としては、上記の要望に加えて、障害認定日の画一的な扱いの改善や、主治医の理解がなく不利な診断書を書かれる場合の救済措置(セカンドオピニオンの利用など)、障害年金の申請主義の変更などを希望したいと思います。

それから、障害年金は制度の性格上複雑にならざるをえないとは思いますが、そうであるからこそ、自治体や年金事務所の窓口でより協力的・積極的な働きかけ(障害年金に該当する可能性が少しでもあれば本人や家族に知らせ、手続きのサポートまでをやる)が必須だと思っています。

障害年金を含む公的年金制度は、憲法25条の生存権を保障するためのセーフティーネットですので、行政による不作為は違憲状態にあるといっても過言じゃありません。

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話が脱線しましたが、この本のなかで、個人的にとても参考になったくだりがありました。

「就労していても、2級の障害年金を受給している事例もたくさんあります。認定基準でも「労働に従事していることをもって直ちに日常生活能力が向上したものと捉えず」と明記しています。」

『障害年金というチャンス!』三五館 (2016/3/24) 195頁

管理人は今年あと数か月で障害厚生年金2級の1回めの更新時期が来るので、在職中にあっても安定して働けない場合の取り扱いについては心配していました。なのでちょっと安心です。

 

僕は当書籍の関係者でもなければ回し者でもありませんが、一読してみて改めて(制度としては不十分ながら)「障害年金」という仕組みの素晴らしさを感じましたので、ぜひ読んでみられては如何でしょうか。

著者の社労士の方達も、商売の宣伝のためなどではなく、純粋に弱者救済のための使命感で書かれていることがよく理解できました。

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